真実の基礎知識
これを知らずに筋トレするは"ない"
スクワットには2種類のフォームがある
膝に負荷が掛かり膝を痛めやすいとよく云われていますが、一方のフォームには関係性が薄く、もう一方のフォームにおいても一考の余地があります。
詳しくみてみましょう。
なぜ2種類あるのか
スクワットは脚のトレーニングですが、1つのフォームでは脚全体を鍛えるのは難しいため基本的には大きく分けて2種類のフォームがあります。
①脚の前面である大腿四頭筋を鍛えるためのハイバースクワット
②脚の背面
である
ハムストリングを鍛えるためのローバースクワット
フォーム① ハイバースクワット
実際に今その場でやってみて効果を体感してみよう!
①足を肩幅に開き両腕を伸ばす。
②真後ろに壁があるようなイメージで、
③背筋をまあまあ真っ直ぐにしながら膝を曲げてしゃがむ。
④ある程度しゃがんだらそこでキープ。
⑤太ももの前面が熱くなるのを感じる。
参考画像
作 キング・ニック
太ももの前面(大腿四頭筋)が熱くなるのを感じれましたか?
こんな感じのやつがハイバースクワットと呼ばれるものです。
実際やってみると、ほとんどの方が膝がつま先より前に出たかと思います。
しかし、この筋トレはこれが正しいフォームなのです。
気にしなくてOKです。
フォーム② ローバースクワット
実際に今その場でやってみて効果を体感してみよう!
①足を肩幅に開き両腕を伸ばす。
②イスに腰掛けるようなイメージで、
③お尻を後ろに突き出しながらしゃがむ。
④ある程度しゃがんだらそこでキープ。
⑤太ももの背面が熱くなるのを感じる。
参考画像
作 キング・ニック
先程とは違い、
太ももの背面(ハムストリング)が熱くなるのを感じれましたか?
このフォームでは、膝がつま先より前に出ないかまたは同じ位置くらいになったかと思います。脚の長さ(比率)によっては膝がつま先より前に出た人もいるかもしれません。
しかし、実際にはそんな事はどうでもいいのです。大事なことはあくまで狙った部位にちゃんと負荷が掛かっているか、これが最も重要です。
真相
スクワットの時「膝をつま先より前に出しちゃいけない」というのはローバースクワットの時のみ関係するかもしれないことであり、しかもローバースクワットにおいても膝とつま先の関係は特に気にしなくてもいいです。
何故こう言われるようになったのか
膝が前に出にくいフォームであるローバースクワットから → スクワット=膝をつま先より前に出しちゃいけないに間違って変化していったと考えられます。
【重要】そもそも負荷は掛かっていい
膝をつま先より前に出してもいいと説明しましたが、別に負荷が掛かっていないわけではありません。 膝に負荷はしっかり掛かっています。
しかし、筋トレするにあたって骨や関節に負荷が掛かることはいけないことではありません。 あたりまえのことなのです。例えばハイバースクワットでは、ローバースクワットと比べ膝の負荷は少なくなりますが、 逆に腰の負荷が多くなります。
ベンチプレスにおいては手首、肘、肩などに負担が掛かるし、他の筋トレでも必ずどこかしらに負荷が掛かります。
負荷が掛かることは当たり前のことであり、逆に言うと全く負荷の掛からない筋トレは意味の無い行為に等しいとさえと言えます。もちろんすぐに関節などを痛めてしまうような高負荷な筋トレは良くありません。
無理のない適正な負荷を掛けて少しずつ確実に筋肉を増やしていきましょう。